背中にこだわったディップススタンドを作った理由
「横から見たら体が薄い」
「好きなカンフーアクションスターのような厚い背中になりたい」
家の鏡で見る正面の体は見慣れていても、横から見た薄い体はたまにしか見ないので、改めて薄さを実感するためです。まずは厚みをつけたい。
こんなUPSELF開発者の思いから始まりました。家で背中に厚みをつける器具として特許も取得しました。
製品が完成するまでのストーリーです。
まず最初は、ローイングが背中の厚み作りに良いと知り、持っていたダンベルでワンハンドローイングしようと思いました。しかしトレーニング用ベンチを持っていませんでした。
ワンハンドローイング
そこでベッドをベンチの代わりに使おうと思いました。ホームセンターに行き長方形の木の板を購入しベッドの上に置いて試しました。
木の板なら使わない時は壁に立てかけておけば邪魔になりません。マットレスの上に置くと多少フワフワしますが問題なく使えました。
フォームは以前ジムに通っていた時に、プロトレーナーに教えてもらったので知っていました。下記を約1ヶ月間を行いました。
- ワンハンドローイング
- 回数:限界まで
- セット数:3〜5
- インターバル:1分
しかし一度も筋肉痛になりません。背中に効いている気もしませんでした。
以前ジムでローイングマシンを使った時は、もう少し背中に効いていた気がしました。
ローイングマシン
そこで今度はローイングマシンと同じように、両手でダンベルを持ちローイングをすることにしました。
しかしさらに難しいと実感しました。なぜなら前傾姿勢をキープするのが難しいからです。
そもそも筋力が無いので、前傾姿勢でダンベルを持つと重みでどんどん前に倒れそうです。また体か硬いのでこの前屈のような姿勢は、太ももの裏がキツくなります。
そこで今度は、「自宅 ローイング」と検索してみると、斜め懸垂がローイングの代わりになると知りました。すぐに斜め懸垂したいと思い子供が使う家庭用鉄棒を Amazon で探すと7,000円前後でたくさんありました。しかし問題はサイズでした。 100cm x 150cm もありと家の中に置くと邪魔になることでした。
さらに検索すると、ディップススタンドで斜め懸垂ができると知りました。ディップススタンドなら鉄棒より小さく、胸の筋トレにも使えるので損は無いと思い購入しました。
↑ アマゾンで購入したディップススタンド。斜め懸垂がしやすいように握りやすい細目のバーを自作で追加。しかしバーの位置が低いため背中が床に着く、またバーが空転するため手首が曲がってとても使いづらい。
空転とは体を引き上げるにつれてバーが内側に回転することです↓
それでもせっかく自作した嬉しさもあり斜め懸垂を試してみると、かなりきついトレーニングである事がわかりました。
激しく追い込めば翌日に筋肉痛になり、またどの筋肉に効果があるか分かるではないかと思い下記を行いました。
- 膝を曲げた斜め懸垂
- スローで行う
- 一番上まで引き上げた時点でさらに2秒以上引きづつける
- 限界回数 x 6セット
- インターバル:2分
(↑パーソナルトレーナーによる斜め懸垂)
5セット目は1回少し上がるだけ、6セット目は全く上がらずただ力んでいるだけでした。そして翌日の結果は、これまでに経験したことのないほど僧帽筋が強い筋肉痛になりました。
僧帽筋は背中の真ん中の大きな筋肉です。ここを鍛えれば確実に背中は厚くなります。
もし近くの公園に低めの鉄棒があれば試してみてください。頑張って限界まで追い込めば翌日筋肉痛になるのでどの程度効くかわかると思います。
家で快適に斜め懸垂がやりたいという思いからディップススタンドの改良を続けました。
そして斜め懸垂がやりやすい「ロー&ディップススタンド」が完成し特許を二件取得しました。
特徴
- オリンピックの鉄棒を同じ直径28mmの斜め懸垂用バーを追加
- 斜め懸垂時も転倒しにくい転倒防止パイプを追加
- 背中が床につかない十分な高さ、90cmを確保