斜め懸垂に適したディップススタンドとは
全てのディップススタンドが斜め懸垂に向いているわけではありません。斜め懸垂がしたくてディップススタンドを選ぶなら、次の3点を要チェック。
- 転倒しにくい
- 十分な高さがある
- パイプが太すぎない
1. 転倒しにくい
斜め懸垂をすると内側に転倒しやすいディップススタンドはあります。
斜め懸垂をする際は、内側に向けて引っ張る力が働きます。慎重に行えばスタンドのバランスを保てますが、限界まで頑張っているとどうしても不安定になります。もう一つの問題は「転倒するかもしれない」という不安な気持ちでは狙った筋肉に集中できない事です。
転倒を防止のためには、スタンドの高さに比べて土台のパイプ幅が長い製品、または左右のスタンドを結合できる製品を選ぶと安心です。
↓ 結合してあるタイプ。構造的に転倒しにくい。
2. 十分な高さがある
十分な高さがないディップススタンドだと体を下ろした時に背中が床についてしまいます。これでは負荷が逃げてしまうので効果が半減してしまします。
(モデル身長177cm)
当サイトの調べでは、床から持ち手までの高さが90cmあれば、身長182cm の人でも背中が床に着きませんでした。(個人差あり)
またスタンドが低いほどトレーニングの負荷が上がります。10cmも変わると負荷は大きく違います。例えば初心者の場合、90cmなら斜め懸垂ができたのに 80cmだと全く上がらないということがありえます。
3. パイプが太すぎない
ディップススタンドは、元々がディップスをするための器具なので斜め懸垂向きでありません。
一般的なディップススタンドのパイプの太さ
- パイプのみ:40mm前後
- パイプ + 持ち手のクッション:45~48mm
ディップスをする時はパイプを上から握り、手のひらで全体重を受け止めるのでパイプが太い方が手に優しいです。
ディップス
しかし斜め懸垂をする時は、直径が40mm 以上もあると太過ぎるため、背中を鍛える前に前腕が疲れてしまいます。下記は参考直径です。
- 公園の鉄棒:約25mm
- オリンピックの公式鉄棒:28mm
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ラットプルダウンのバー:25~32mm
斜め懸垂をする場合は、直径 28mm前後が握りやすい太さと言えるでしょう。斜め懸垂だけしたいなら柔らかいクッションを外すという方法もあります。 これで約6mm細くなります。
柔らかいクッションが邪魔になるもう一つの理由は、斜め懸垂時に体の重みで少しですがねじれるためです。太い上にねじれるため余計につかみにくくなります。
クッションを取り外すとディップスの時に手が痛くならないか心配な場合は、筋トレ用のグローブを使うと良いでしょう。グローブの方が洗濯もできて衛生的です。
以上がディップススタンドを選ぶ際のポイントです。
最後に、背中しか鍛えないのでディップスはやらないという場合はディップススタンドではなく家庭用鉄棒という選択肢もあります。
床面のサイズが100 x 150cm 前後と大きいのが欠点ですが、家庭用鉄棒なら、安定感あり・高さも十分・パイプも太すぎない・価格も7,000円前後なのでディップススタンドより割安です。お子さんがいる場合一緒に使えるため購入しやすいのもメリットです。
最後の最後に、やはり公園の鉄棒はベストです。倒れない・高さも選べる・太さも25mm前後・その上無料。大きな公園でも鉄棒の無い公園も多いですがもし機会があればトライしてみてください。
斜め懸垂も快適にできるディップススタンド ぜひご覧ください。